Cocoです。
英語を勉強すればするほど、中学1年生の頃に学ぶ英単語の奥深さに驚かされ、ときには嫌気が差します。笑
今回びっくりしたのは動詞「help」に関して。
動詞「help」の使い方
動詞「help」はほんと面倒くさいんですよ。
こんなに簡単な単語なのに意外と扱いの難しい困ったちゃんです(そう感じるのは私だけかもしれない)。私が英会話で話すときは、その面倒臭さからほぼ登場しません。いい加減使えるようにしないといけないのですが。。
1. help 人 with 物 「人の物を手伝う」
これは中学レベルの英語で学びますね。しかしここからすでにややこしい。
日本語だと「宿題を手伝う」「家事を手伝う」など、目的語(~を)には「モノ」がきます。
ところが動詞helpはモノを目的語に取ることができない単語です。
helpを使うときは、「人」を目的語にしなければなりません。
ここが日本語と英語の違いで、ここを間違えるとへんてこりんな英語が完成します。
だから、「宿題を手伝う」なんて言いたいときは、
I helped her with her homework.
みたいに、helpの後ろには「人」を置き、その後ろにwithとセットで「モノ」をおきます。
日本語の感覚でいると、うっかり
I helped her homework.
とやってしまいそうですが、これはダメなので注意が必要です。
2. help 人 (to) do 「人が〜するのを助ける」
これは高校レベルになると非常によく出てきます。
help 人 までは先の例と同じで、そのあとが不定詞を伴う形です。
help 人 to do~「人が~するのを助ける」という意味になります。
ちなみに人の後ろにある不定詞は、to不定詞のこともあれば、原形不定詞のこともあります(原形不定詞のほうを多く見かけるような気がします)。
Water helps people (to) survive. (水は人が生きるのを助ける)
みたいな文章です。
※原形不定詞は主に米国、to不定詞は主に英国で使われるようです
3. help (to) do 「〜するのに役立つ」
helpには「役立つ」という意味の用法もあります。
長文を読んでいるとよく見かけます。
He helped (to) launch a new product. (彼は新しい製品を発売するのに役立った)
のような形です。
※この用法のhelpは自動詞だと書いてあるブログが多いですが、辞書を引くと他動詞になっています。
4. help + 〜ing 「〜するのを避ける」
これも高校レベルでは頻出だと思います。だいたいcannotとセットで使われます。
helpそのものは「避ける」という意味になります。
I couldn't help laughing. (私は笑うことを避けられなかった)
私は笑うことを避けられなかった=笑わずにはいられなかった
みたいなやつです。
この場合、helpの後ろにくるのはing形。他動詞なのでこのing形は動名詞かなと思います。
「避ける」にはavoidみたいな動詞もありますが、これも目的語に動名詞を取る動詞なので、仲間みたいなもんじゃないかな、と個人的には思ってます。
辞書を引くと他にもいくつかhelpの用法が見つかります。自動詞もあります。
「純ジャパ」の効率的な学習方法【JJ ENGLISH エクササイズ】
ニュース記事を読んでいたら出てきたhelp
今回この記事を書いたのは、こんな経験をしたからです。
先日、英会話の予習でニュース記事を読んでいたら、こんな英文がでてきました。
・・・えっ?えっ?これはなに??
教えてください。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2021年1月21日
この文のhelpは「避ける」の意味ではなく「助ける」の意味だと思うのですが、なぜ下線部がstudyではなくstudyingになっているのですか…? pic.twitter.com/DGTDN3lZWW
this new method could help scientists studying climate change.
なんでhelp 人 の後ろがing形になってるの~!!
help 人 ときたら後ろはto不定詞もしくは原形不定詞で
this new method could help scientists (to) study climate change.
のはずなのに~!!
で、Twitterで質問を投げてから、ある可能性に気づいてしまいました。
ありがとうございます。help 人 原形不定詞で「人が~するのを助ける」なので通常後ろにingは来ないんですよ。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2021年1月21日
I cannot help laughing. みたいに「避けられない」で使うときは後ろにingがくるのですが。
現在分詞の後置修飾ですかねぇ。
そう、「現在分詞の後置修飾」の可能性があることを。
this new method could help scientists (studying climate change ←ここはscientistsの説明).
help o v でvすることを助けるの場合、to vか原形vしかきませんので、別の視点で考えると
— Marty12@英語オタクの40代 (@Marty123010) 2021年1月21日
このstudyingはscientistを修飾している現在分詞になります。scientist studying climate changeのかたまりで気候変動を調査している科学者たちになります。
他の方も説明されている通り、現在分詞の後ろからの修飾です。この使い方は英文内に頻繁に出てくるので、慣れちゃえばリーディング力が1ランクアップすると思いますよ(経験上)😀 pic.twitter.com/o5RnLNwe3x
— TOEICまにあ990 (@990Mania) 2021年1月21日
なんと、helpの用法は関係なかった!!
studyingはただの現在分詞!!
まとめ
ということで動詞helpは中1レベルの単語なのでみんな知ってる基本語彙。
ところが意外と使い方がややこしく、知れば知るほど面倒くさいやつです。
今回出会った英文は、help 人 -ing という形のもの。
また知らないhelpの用法が出てきた!とびっくり仰天したものの、後ろの-ingは前にある人(scitntists)を修飾しているだけ、ということが判明しました。。
こんな形で出てくることもあるんですね。。勉強になりました。。
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