Cocoです。
無事に英検準1級に合格できたし、ここからは「英語を学ぶ」というよりも「英語で学ぶ」方向に徐々にシフトしていくため、洋書の多読を始めることにしました。
これまで、ほぼ多読をしなかった理由
これまでは、私はほとんど英語の多読をしていません。別に読書が嫌いだからとかそういう理由ではなく、単純に「読める本がほぼない」からでした。
いや、ちゃんと選べばあるんですよ。絵本とか、ごくごく易しいレベルの語彙制限本とか。
でも、個人的に絵本はあまり読みたくない(子どもっぽい・・・「ふたりはともだち」とか好きな絵本はあるのですが)。
語彙制限本のごく易しいレベルのものは、無理やり易しい語彙で表現されているので、わかりにくいところとか不自然に感じるところが多くてあまり好きではありませんでした。(語彙制限本というのは、例えば中学英語の教科書に「Let's Read」みたいな読み物の単元がありますが、あんな感じのものです。)
かといって、まだ市販の「洋書」をきちんと読めるレベルでもありません。ハリーポッターはまだ難しすぎて無理でしたし、自己啓発系の本ならいけるかなと思いましたが、これもけっこう厳しい。辞書を引きながらゆっくり読む分には問題ないのですが、そうすると多読に必要な「読書スピード」がかなり遅くなってしまい、結果的に飽きて読まなくなってしまいました。
こんな感じでいろいろと理由があって、これまで多読はしてきませんでした。
多読を始めた理由
多読を始めた理由は英検準1級を取得できたことが大きいかもしれません。
準1級を取れたことで、とりあえず人並み程度には英語を理解できる(ネイティブレベルには程遠いけれども)、という自信に繋がりましたし、少なくとも一般的な大学入試に使われる英文くらいであれば、さらっと読んで大意をつかむことは十分できるようになりました。
このレベルあたりまで「さらっと読んで大意をつかむ」ができるのであれば、語彙制限本を使うにしてもかなりレベルを上げられるので、易しいものを読んだときに覚える違和感はかなり少ないのではないかな、と考えました。
あとはここから先、表現を学んでいくためにはどんどん英語に触れる必要がある、ということも実感しています。そのため、これまでほとんどやっていなかった多読に手を出してみることにしました。
多読に向いている書籍(1)ラダーシリーズ
準1級を取れても、まだまだネイティブ向けの洋書を読むのは厳しいです。そこで、語彙制限本を利用することにしました。
記念すべき1冊目はこれ。
ちょっと古い本ですが、日本在住のアメリカ人によって書かれた日本の文化や慣習に関するエッセーというか説明文のようなものです。テーマが身近で、母語による背景知識が豊富にあるので、まあ読みやすいだろうと思って選びました。
ラダーシリーズはレベルが全部で5つにわかれています。
- レベル1:英検4級(語彙1000語)
- レベル2:英検3級(1300語)
- レベル3:英検準2級(1600語)
- レベル4:英検2級(2000語)
- レベル5:英検準1級(語彙制限なし)
となっています。
これは、「さらっと読める」レベルがこのくらいだよ、という指標のようです。
例えば、レベル4の本に関していえば、だいたい英検準2級あれば時間をかけてゆっくりであれば十分読むことができます。ただ「時間をかけて読む」は多読向きの読み方ではないので、このレベル表示は「さらっと読める目安」として使うといいと思います。
レベル4ですが、私にとってはかなり易しく、辞書をほとんど引くことなくどんどん読むことができます。まれに英検準1級レベルの語彙が出てきますが、背景知識と前後の文脈から、類推しながら読み進められます。
多読をする場合、未知の語が1ページに3語以内が望ましいとされていますが、私にとっては10ページに1語ほど未知の語があるかどうか、という感じでした。かといって学びが何もないかといえばそうでもなく、例えば「桜前線」を英語で表現すると「cherry blossom front」になるなど、表現面での発見が多くあり、良い学びになりました。
ちなみにこのラダーシリーズ、巻末にミニ辞書が付いているので、どうしてもわからない単語が出てきた場合は巻末のミニ辞書を参考にすることができ、非常に便利です。
レベル4だと表現面での違和感もあまりありません。1ヶ所あったかな・・・。でもその程度です。
↓易しい英文がどんなに並んでいても、こんな発見があったり。
動詞flyは他動詞としても使えるのか…。自動詞しかしらなんだ pic.twitter.com/er3kkJqyfZ
— ようこ@教育業 (@kuroneko100ten) 2020年11月25日
たまにこういう知らない単語出てきてびっくりする。
— ようこ@教育業 (@kuroneko100ten) 2020年11月24日
黒い、高価だ、偽物がある、弁当箱から漆器だとわかるけど pic.twitter.com/dTOo3lJlaJ
ということでラダーシリーズは当面の間はレベル4を何冊か読むことにします。
読了。前半はあんまり面白くないけど、後半の日本文化に関するところは英会話でも使えそうな表現ばかりでとても良かった(いつも祝日とか習慣の説明に困る)
— ようこ@教育業 (@kuroneko100ten) 2020年11月25日
読んだら売ろうと思ってたけど、英会話で使えそうなのでしばらく持っておく。 pic.twitter.com/azPLnMXb3l
仮定法と分詞構文はなかった。1文だけ「If S 現在形, S could ~.」という文を見かけて、あれ?と思ったところがあった。
— ようこ@教育業 (@kuroneko100ten) 2020年11月25日
関係代名詞whatとか関係副詞はあったかもしれない(あまり意識せず読んでた)。
基礎的な高校英文法が理解できれば読める。巻末にミニ辞書あるので、語彙で詰まったら参照できる。 https://t.co/PWAgGmZWPV
多読に向いている書籍(2)Oxford bookworms
続いて、Oxford bookwormsも語彙制限本です。ラダーシリーズと同様、レベル分けされています。レベルは7段階ありますが、ラダーシリーズとOxford bookwormsの同じレベルの本を比べると、Oxfordのほうがやや難易度が高い印象を受けます。
最初にラダーでレベルを確認して、ラダーのレベルより1つ下のレベルでOxfordを選択すると読みやすいかもしれません。
Oxfordの語彙制限本のレベルは以下のようになっています。
- スターター:英検4級程度
- Stage1:英検3級程度
- Stage2:英検準2級程度
- Stage3:英検2級程度
- Stage4:英検準1級程度
- Stage5:英検準1級程度~
- Stage6:英検1級程度~
Cocoの場合はラダーのレベル4だとかなり易しいので、Oxfordもレベル4からスタートしてみました。買ったのはこの本です。個人的には英検長文のようなアカデミック寄りの本がすきなのですが、Oxfordはアカデミック寄りの実用書よりも小説が多いです。

Oxford Bookworms Library 4 Dr Jekyll & Mr Hyde 3/E
- 作者:Stevenson, Robert Louis
- 発売日: 2007/11/15
- メディア: ペーパーバック
ところがやっぱりちょっと読みづらく感じました。一応読めるのですが、「スラスラ」とは行きませんし、ところどころ文意が掴めず考え込んでしまうことがあります。
これだと多読の練習になりにくい。。結局精読しないと意味がつかめないので、それなら大学入試の英語長文問題とか、英検の過去問をとにかく読んでいく、というのと変わりませんし。
せっかく手に入れたので「ジキルとハイド」は頑張って読もうと思いますが(100ページほどで短いですし)次にOxfordを購入するならStage3を買おうと思います。
その他のオススメシリーズ
これはいつぞやに紹介したかもしれませんが、NHK出版が出している英語の本は英検準2級~2級レベルで読むことができるものが多いです。
例えばこんな書籍があります。
↓日本文化に関する本。この著者の本はたくさん出版されています。エッセーや体験記が多いですが、けっこうコミカルで面白いです。
↓Cocoはこれのオーディオブック版を持っており、通勤中に車のなかで流していたりします。
↓コリンジョイスさんの本もわりと多いです。イギリス英語なので慣れていなければ少々読みづらいかもしれません。
↓これはやや難易度が高いです。英検準1級程度~。イギリスと日本の比較文化論みたいな本です。コリンさんはイギリス英語。
さいごに
ということで、しばらくの間はいろいろと読み散らかそうと思います。果たして効果があるのかはわかりませんが、やってみないと効果があるかないかの検証もできませんしね。
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