Cocoです!
馴染みの講師と、フィリピンの性事情に関して語り合いました。
今回はそのときのことを書いていきます。
その講師は私にとって馴染みの先生の1人で、最近ではほぼ毎日予約を取って話しています。
表面的な話題からかなり奥深いところまで、これまで様々なことを話してきました。
半年ほどかけてじっくりと信頼関係を構築し、その上で質問しています。
また、カンバセーションクエスチョンズの「Datingの単元」を使ったこともあり、ちょっと突っ込んだ話をしてみたくなったのでいくつか質問をしてみました。
ただ質問内容がかなりデリケートな話題を含むので、質問には細心の注意を払いました。
もちろん普段から、そもそも言語でのやりとりに不自由さがあることを踏まえて、こちらは日本人と話す時以上に気を遣ってやりとりをするようにはしているのですが。
私はあなたを不快にさせたくはないので、断ってくれても構わない、でももし答えられるならば、一般論で構わないので教えて欲しいと前置きした上でいくつか質問をしました。
以下はあくまでも講師個人から聞いたことです。
フィリピンの恋愛
基本的にはアメリカナイズドされた社会なので、恋愛スタイルもアメリカと似ているとのこと。
気になる子がいれば、まずは何度かデートをして相性を確かめ、それから正式に付き合う(=オフィシャルな関係)とのこと。
付き合うと、たいてい家族に紹介することになるそうです。
誰かとデートに行ったりするのは12~13歳頃から。付き合うのは15歳頃から。
このあたりは日本と大差ないように感じました。
ただ女の子の場合、18歳になるまでは親が交際を認めない・許可しないこともしばしばあるようです。
なぜならフィリピンでは「避妊」が浸透していないからです。
若い世代の妊娠・出産は昔からずっと問題になっているのだとか。
日本の若い子の場合、最初に告白ありきで交際が始まってからデートを繰り返し、お互いを知っていくような交際スタイルを取ることが多いですよね。
これを講師にいうと、とても驚かれました。
相手のことをよく知らないまま付き合うなんてありえないよ、ということでした。
でもよく考えれば確かに講師の言い分は正しいですよね。
デートスポットは日本と大差ありません。
動物園とか水族館とか、カフェやレストラン。
特に見晴らしがよく、夜景のきれいなレストランは人気だそうです。
その他にビーチや公園などにも行くとのこと。
一応、ファッションホテルのようなところもあるそうで、若い男女でお金持ってる人はそういうところを利用してより親密なコミュニケーションを取ることもあるよ、とのこと。
フィリピンの結婚
フィリピンは一度結婚すると、離婚することができません。
婚姻無効の手続き(アナルメント)という制度はあるにはありますが、アナルメントできる条件が非常に厳しい上に、フィリピンの人々にとってアナルメントにかかる費用はきわめて高額なのです。
またアナルメントをするにもかなり長い年月が必要だそうです。
そのため、結婚にはきわめて慎重な姿勢を見せるようです。
また、婚姻に関しても、日本のように書類を役所に提出して終わり、というわけにはいきません。
結婚する男女のための講習を受け(性教育や家庭生活への注意などを含む)、その後もなんのかんのといろいろな面倒くさい手続きを経て結婚へと至ります。
そのため、婚姻手続きにかかる費用はかなり高額になるそうで、お金が十分にない若い男女はとりあえず同棲から始めて事実婚状態でしばらく過ごすとか、いろいろあるようです。
結婚する場合は市役所?裁判所?で手続きを行うか、あるいは教会で手続きを行うかになります。
23歳くらいで結婚するのがフィリピンでは一般的だとのこと。
23歳というと、大学を卒業して間もないか、もしくは大学在学中に結婚するということです(わりと高校大学で留年するようなので)。
日本だと20代後半から30代前半で結婚する場合が多いよ、というと、かなり遅いね、と言われました。
フィリピンの性事情
フィリピン人の多くはカトリックを信仰しています。
性事情はカトリックの思想が深く関係していました。
フィリピンの大きな社会問題のひとつが、10代の妊娠・出産です。
カトリックでは原則としてbirth controlができません。
つまり、避妊するということも浸透していないし、一旦妊娠すれば堕胎もできない(堕胎は法律で禁止されている)状態です。
もちろん政府は事態を重く見て、それなりの対策を打とうとしているようです。
例えば、政府は避妊具を無料で配布しているそうです。
日本にはない政策で私は少々びっくりですが、そもそも国民の8割くらいがカトリックのこの国では、政府が避妊具を配布してもなお「避妊をする」ということが浸透しません。
それはカトリック教会がうるさいから。
女の子が妊娠すると、逃げてしまう男の子が多いんだとか。
だからシングルマザー率が極めて高いですし、子どもを育てるために学校を辞めて働かなければならないので、そこから貧困の連鎖が始まります。
事実、私が話を伺った講師は未婚で子どもが2人います。
姉妹で、姉のほうは講師が育てており、妹のほうは講師の実家で育ててもらっているとか。
姉は中学生~高校生くらいの年齢なので、講師が自宅で仕事をしていても邪魔はしない年齢ですが、妹のほうは幼児なので、そういう事情もあるのだと思います。
そういえば、レアジョブを始めた前後に知り合ったフィリピンの若い男の子は、日本はきちんと性教育をしているところがうらやましい、とぼやいていました。
僕たちはそういうことを学校や社会から教わることなく生きてきたから、妊娠出産のリスクも、性感染症のリスクもわからないと。
思っていたよりカトリック信仰が根強い
あくまでも私の推測に過ぎませんが、フィリピンではカトリック信仰が根強く残るあまりに、社会問題が解決しづらい状況にあるのではないかと感じました。
私はキリスト教のことをきちんと勉強したわけではありませんが、birth controlができないというのは、人為的なbirth controlは神の意思に反することだという考えがあるのではないかと考えました。
子どもができて生まれるというのは、神が与えてくれたものだから、それをないがしろにするbirth controlはよくないものだという考えが根強く残っているのかなと。
もちろん日本で生きてきた私から見ると、この思想は時代錯誤も甚だしいと感じます。
ただ彼らからすると、宗教というのは彼らのアイデンティティを形成する1つの重要な要素であり、生活と切り離して考えることはできないのでしょう。
そこを外野が安易に口出しをするというのは、やっぱり違う気がします。
講師は、この国は狂っている、でも僕らにはなす術がない、と嘆いてました。これが私にはとても印象に残りました。
関連記事はこちら>>>