Cocoです。
最近は「ヴィンテージ」なんかにシェアを奪われ気味ですが、英語の問題集「ネクステージ(ネクステ)」は未だに根強い人気を誇る問題集です。
高校で購入させられて小テスト課題として出される、とか、定期テストに出題される、ということも多いです。
今回はそんな「ネクステージ(ネクステ)」を、実際に普通の塾講師が自分の勉強用に使ってみた感想を書いていきます。
「ネクステ」は文法の基礎力をつける問題集ではない
私は「自分の英文法の穴を探す」という目的でネクステを使っています。
ネクステは網羅性に優れているので、1周を通してざっと行い、章ごとに正答率を出していけば、自分が文法のどこに知識の抜けがあるのかを容易に探すことができます。
ただ、解説は決して易しく丁寧で詳しいものではありません。必要最低限だけちょろっと書かれていて終わりです。
少なくとも、ネクステは「文法の基礎を養成するための問題集」ではありません。
あくまでも文法を一通り学習し、身につけた上で「自分に足りないところの穴を見つけて補修していく」ための問題集です。
やっぱり文法だめだなあ。ちょこちょこ復習しよう。これじゃ文章読めないや。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月28日
センター7~8割以上取れる人が穴埋めするのに向いている
じゃあ実際に「文法を一通り学習し、身につけた」はどのくらいのレベルを指すのかと言うと、センター試験で7~8割程度が取れるというのが最低ラインかなと感じます。
このレベルより低い状態でネクステを使うのは効率がいいとは言えません。解説がきわめて不親切必要最低限レベルなので、結局他の参考書を参照しなければなりません。
さらに、そもそも文法用語が理解できないならネクステの解説を読んでも理解できませんから、余計に手間がかかるだけです。
ネクステやってるのは弱いところのあぶり出し。文法知識にぽろぽろ抜けがあるのはわかってるんだけど、実際どこが抜けてるのか把握できていないので。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月29日
ネクステ使って正答率が低いところを探して、あとはGIUあたりで徹底的に弱いところを潰す予定。
Cocoの住んでいる地域の近隣高校では、いまだにネクステを使った小テストを実施しています。
高校の偏差値が45程度の、いわゆる「自称進学校」でネクステが頻繁に使われているわけです。
が、当然生徒たちはわけもわからずネクステを丸暗記しているので、とうてい使い物になる知識にはなりません。
だって彼らはテストで点を取るためだけに問題文と解答をただ「丸暗記」しているだけ。
文法などをきちんと理解しているわけではないのです。
高校の先生方はもっと考えて課題を出して頂けたら、といつも感じています。
自分でネクステ使ってみて、あれはセンターで8割くらい取れるようになってからで十分だと思った。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月30日
それまではもっと基礎向けの教材できっちり固めて、知識の抜けの確認+穴のパテ埋めにネクステ使うくらいでちょうどいい気がする。
なんであんなもん学校で課題としてやらせてんだ。
少なくとも、高校入試の偏差値が50を下回るような「自称進学校」が小テスト課題として出すような問題集じゃない。
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月30日
少なくとも、「このif節は名詞節だから~」という解説を読んで「名詞節ってなに?」という状態ならば、ネクステは使わないほうがいいです。
誰かに解説の解説や解説の翻訳をお願いしなければいけない状態では、ネクステは使いこなせません。
そもそも英文法の基礎ができていない、という方は、とりあえずネクステは本棚の肥やしにしておいて(いっそのこと売ってお金に換えるのもありかも)、まずはこちらの問題集をやってみることをおすすめします。
ネクステの使い方
さて、基礎がしっかり身についた上でネクステを使うのであれば、これは英語力をさらにブラッシュアップしてくれる力強い存在になると思います。
私の場合は「英文法の穴を探す」という目的で使っているので、以下のように使っています。
1.章ごとに解く
ネクステは文法の総確認から始まります。
章ごとに、時制、態、不定詞…などと別れているので、とりあえず章ごとにどんどん解いていきます。
2.章ごとに正答率を出しておく
丸付けをしたら、解説を読んで知識の抜けの確認をし、章ごとに正答率を出していきます。
今日のネクステ。助動詞わからん。 pic.twitter.com/myPIPTnUlX
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月29日
不定詞なんかチョロいわと思ったら意外とわからないんですよねこれが🤷
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月30日
またas出てきて気が狂いそうになる。 pic.twitter.com/0LQjqdsCrV
分詞は満点。英会話で分詞構文さんざんやったから。 pic.twitter.com/qYtwsU6Kjm
— ようこ@たまにオンライン家庭教師 (@kuroneko100ten) 2019年10月30日
章ごとに正答率を出すことで、自分の知識の抜けが英文法のどの分野にあるのかを数値で確認することができます。
3.正答率の低いところは他の参考書を使って知識の穴埋めをする
特定の分野だけ異様に正答率が低いところなどが出てきた場合、そこが自分にとって理解が浅い分野です。
そういう分野を見つけたら、ネクステ以外の問題集や参考書を使って知識の穴埋めをしていきます。
場合によっては中学レベルの英文法まで戻ってやり直しますが、特定の分野のみ戻ってやり直せば良いので、そこまで大きな負担にはなりません。
4.人にきちんと説明できるようになれば終了
苦手な分野は、人にきちんと解説できるくらいまできちんと問題集や参考書で学習します。
きちんと解説できる=自分の中で文法を消化できている、という目安になります。
それができるようになったら、再度ネクステの特定の単元を解き、他の分野と正答率に差がなくなっていればその分野の学習は終わりにします。
高校生がネクステを使うなら
高校生がネクステを使うなら、学校で習ったところをネクステを使って復習・定着させていくといいかもしれません。
例えば、
英語表現の授業で不定詞を一通り学ぶ→学校ワークで不定詞を学習する→ネクステの不定詞の章を解く
という形で学ぶと、内容が徐々に難しくなるので、基礎を定着させていくことができると思いますよ。

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