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中学校に入ってから急にテストで点が取れなくなる理由とその対策【塾講師の心の叫び】

Cocoです!

入塾を希望する保護者・子どもと話していてよく出てくるのが「うちの子、小学校では80点くらい取れていたのですが」という話。

それが中学校に入ってから30点40点を連発するものだから、保護者さんは真っ青になって塾を探します。

これ、塾を長年やっていると非常にあるあるな話。

かつ塾講師からすると「そんなの当たり前でっせ」と思うのですが、どうやら保護者さんはそのことに気づいていないようなのです。

そこで今回は、子どもが中学校入学後に点が取れなくなる理由について述べていきます。

 

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小学校と中学校のテストは平均点や質が異なる

(1)はじめに

これ、塾を含めた教育業に携わっている方ならたいてい知っていることなのですが、小学校のテストと中学校・高校のテストでは平均点が大きく異なります。

中学校や高校のテストは、基本的には学校の先生が生徒の実態に応じてテストを作成しています。

学校で購入するワークありますよね。たいてい、これには教師用のテスト問題CD-ROMなんかが付属していて、先生はその中から問題を選択し、生徒の学力の実態に応じて適宜問題を変更したりしてテストを作ります。(完全に手作りな場合もありますが)

一方、小学校のカラー版のテストは業者が作っているテストです。

 

(2)中学高校のテスト

中学高校のテストでは、平均点がおおよそ60点程度になるよう、先生が長年の経験と勘でうまいこと調整しながら作っています。私の夫なんかは、とりあえず問題を作ってしまい、採点をしてから平均が50~65点になるように大問ごとの配点調整をする、なんてことをやっている場合もあるようです(こうしないと平均が20点くらいになってしまう)。

まあ、とにかく、だいたい60点くらいになるように作られているのが中学校や高校のテスト。たまに先生の勘がはずれて平均が75点になったり30点になったりすることもあるようですが。

 

(3)小学校のテスト

小学校でよく使われるカラー印刷のテストは、業者が作成したテストです。小学校のテストはだいたい、平均点が85~92点程度になるように作られています

発達段階初期の小学校の児童が、低い点を取って学習意欲をなくさないようにするための配慮なのでしょうか。そのへんはよくわかりませんが、小学校のテストはだいたい90点程度が平均点になるよう、うまく工夫してつくられたものを使っています。

さらに言えば、これは学校にもよりますが、テストを実施する直前に先生がテストに出る問題を一度復習してからテストを受けさせる、ということを行っている小学校・先生も存在します。

小学校は45分授業ですが、最初の15分を使ってで先生がテストに出る問題を解説しながら復習し、その後、残りの30分でテストを受けさせるのです。

こうすることによって大抵の児童は、たとえ学力が低い児童であったとしても、だいたい75点以上は取れてしまうのです。

 

 

「うちの子、小学校では80点取れていたのに」の真実

さて、ここまで読んでもうお気づきかと思います。

「うちの子は、小学校では80点取れていた」とおっしゃる保護者様、あなたのお子さんは小学校の頃から平均点以下の点数だった、ということなんです。

さらにその80点、本当にあなたのお子さんの「実力」だったのでしょうか?テスト直前に先生がざっくり復習(と言う名のチート行為)をしていたからこその点数ではありませんか?

 

小学校は生活に密着した基礎的な事項を学ぶのに対して、中学高校はより抽象的な概念を学んでいきます。問題文中で使われる日本語も、そして問われていることそのものも難易度は確かに上がります。だからどうしても点数が下がってしまう、ということもあります。

 

ただそれよりも、小学校のテストで80点というのは、決して勉強が「できていた」方ではなく、むしろ「できていなかったほう」だという認識が、児童にしろ保護者にしろ、圧倒的に欠けてしまっています。

 

小学校のテストで90点以上が取れないお子さんは、基礎的な事項が身についていないのです。だから中学校に入ると、30点40点という点数を連発するのです。

基礎ができていないから。

 

 

 

小学校の段階で、すでに埋められないくらいの差がついてしまっている

中学校に入ってからテストで点が取れなくなった、成績が落ちた、とおっしゃる保護者さんは多いです。中学校に入学してから、学習面で問題が発生し始めた、と多くの方は認識されています。

でも、実際のところはそうではありません。

小学生の段階からできていないんです。小学校を卒業する時点で、すでに、埋められないほどの差がついてしまっているのです。

 

 

対策には根気と時間が必要

中学校でつまづきが見られる科目は数学が圧倒的に多いです。続いて国語と英語です。

英国数の3科目は、いわゆる「積み上げ型」の科目です。

積み上げ型の科目というのは、小学校で学んだ内容を土台とし、そこに中学校で学ぶことを積み上げ、さらに高校で学ぶことを積み上げていくような性質を持っています。

積み木を想像してみてください。

積み木をたかく積み上げたい場合、土台にはしっかりとした直方体や立方体を選びますよね。そうすることで上に積み上げることができます。

最初に選んだ土台がでこぼこしていたり、不安定だったらどうでしょうか。

上に積み木を乗せたくても、うまく乗らなかったり、乗せられる数が少なかったり、あるいは崩れてしまうかもしれません。

これと同じことが「積み上げ型の科目」では起こります。

 

小学校段階でつまづいている場合、現状の問題の解決には数年さかのぼって学習をやり直す必要がでてきてしまいます。 

 

例えば算数・数学で言えば、計算の分野だと

小1「くりあがりの足し算」「くり下がりの引き算」

小2「かけ算(九九)」

小3「わり算」

小4「わり算の筆算」

小5「通分・約分」「分数のたし算・ひき算」「小数のかけ算・わり算」

小6「分数のかけ算・わり算」

この辺でつまづいて大ダメージになります。

小5で出てくる割合や、小6で出てくる速さや体積なども、「積み残し」が発生して中学校以降で大ダメージになることも。

もしも小学校のテストで80点=危険信号、だと気づいていれば、そしてそのときにすぐに対処していれば、そこまで根気も時間も必要ありません。

でも、

「80点だから大丈夫」

「そのうちなんとかなるでしょ?」

「勉強はそんなに期待してないから!」

 

楽観的なのがだめとは言いませんが、中学校に入ってから大慌てしても、時間がかなり経過してから対策するには根気と時間が必要になります。

たとえば小2でつまづいていたとしたら、中学校の学習と小2~小6までの土台の組み直しを同時進行で(ときには中学校の範囲を諦めて)行わなければなりません。

こうなってしまうと、子どもはきわめて大きな負担を強いられることになります。

 

 30点40点を連発してしまう子どもを自宅でどうにかしたい、と考えている場合は、以下の問題集を毎日徹底的に繰り返して、きちんと基礎を定着させるところから始めてください。

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まとめ

中学校に入ってから急にテストで点が取れなくなるのは、

  • 小学校のテストの平均点が高いから
  • 小学校で定着させておくべき基礎が定着していないから

です。

中学校以降から対策をしようとすると、膨大な時間と子どもの根気が必要になりますので、小学校のうちに「苦手なところ」をきちんと見つけて対策をしておくことが重要です。