Cocoです!
この記事では、小学校教員資格認定試験の論述算数の勉強法について紹介します。
ちなみにCocoは、論述算数で満点を取っています。
論述算数の出題傾向
小学校教員資格認定試験の論述算数は、例年大問2つが出題されます。
1つは学習指導要領解説からの出題、もう1つは数学の問題です。
配点は公表されていませんが、大問1つにつき50点の計100点満点、と考えられます。
学習指導要領解説を丸暗記は不可能
算数の学習指導要領解説はかなり分厚く内容が多いため、他の科目のように丸暗記することはほぼ不可能です。
したがって論述算数は学習指導要領解説にある文言を丸暗記・丸写しするという方法はおすすめしません。
あくまでも私の憶測に過ぎませんが、論述算数試験では解説を踏まえた上で受験者がそれを咀嚼して内容を消化できているか、を見られている気がしました。
自分なりに、言葉、数、式、図、表、グラフを用いて(算数なので…)論述しても大丈夫な点が算数の大きな特徴です。
また、学習指導要領解説を読み込む際は、自分だったらこの単元はどういう授業をするかなと、常に考えながら解説を読むのがおすすめです。
こうすることで覚えやすくなります。
数学の問題は中学受験レベルから高校数学(2B)まで
論述算数の数学問題に関しては、高校数学の2Bまで網羅できていれば大丈夫です。
数学3、あるいは数学3Cの範囲は、過去20年で一度も出題されていません。
年度によっては中学入試レベルのごく易しい問題が出ることもあります。
論述算数は数学問題の難易度差が年度によって大きく異なる点が、やや対応しづらく感じます。
私の場合、計算でミスすることが多かったため、中学受験の計算一行問題集を指定時間の6割以内でノーミスで解く、というのを時間があるときに行っていました。

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これに加えて、有名私大文系入試向けの数学問題集を解き、高校数学をざっくり復習していました。
論述算数の解答用紙
小学校教員資格認定試験の論述算数の解答用紙は、大学入試の記述式模試の解答用紙のようなつくりになっています。
論述算数ではB4の解答用紙が配布されます。
算数の解答用紙はざっくり(1)(2)(3)を書くための枠があるだけで、罫線はありません。
学習指導要領解説からの問題に関しては、そんなにたくさん書くことがなく、用紙の上半分を埋めた程度で書き終わりました。
2016年度・論述算数の模範解答
Cocoは2016年度の論述算数で満点でしたので、そのときの解答を紹介します。
このくらい書ければ十分だ、という目安にご利用ください。
<問1>
(1)
①三角形をそれぞれの角が残るように3つに分割する。
それぞれの角を平面に並べ合わせると直線になるので180度。
②合同な3つの三角形を平面上に隙間なく敷き詰める。
すると、3つの角が合わさる部分が直線になるので180度。
(2)
①四角形に対角線を1本引き、2つの三角形に分割する。
その上で角の大きさを考える。(180度×2)
②四角形の内部に点を取る。
その点から四角形の各々の頂点に向けて線分を引いて四角形を三角形4つに分ける。
三角形の内角は180度なので、三角形4つの角の和は180×4で表せる。
内部の点を含む部分の周りは360度になるから、それを引く。(180度×4-360度)
<問2>
(1)
f=b/a とすると、
a+b=56
a:b=5:2
これを解いて、a=40 , b=16
したがって、f=16/40
(2)
fの分子と分母の和は必ず7の倍数になるから、a=7nとおける。
100≦a≦1000より、100≦7n≦1000
14と2/7≦n≦142と6/7
よって、nを満たす自然数は15から142までの128個ある。
したがって、fの総和は
2/5 × 128 =256/5
論述算数の勉強法まとめ
論述算数で小学校教員資格認定試験の二次試験を受ける場合、まずは学習指導要領解説にかかれていることをきちんと理解するところから始めましょう。
一字一句きちんと覚える必要はありません。
内容を理解した上で、言葉・数・式・図・表などを使って記述することができれば問題有りません。
数学の問題については、高校の数学2Bまで一通り復習しておくことをおすすめします。
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