Coco's Life

Cocoの好きなこと(レアジョブなどのオンライン英会話・旅行)の情報や仕事に関すること(家庭教師、塾、勉強法、看護学校受験)などを元教員の視点で語っています。

【夏休みの悩み】読書感想文の本の選び方と書き方

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Cocoです!

夏休みの宿題で困るものといえば、読書感想文!

今回はCocoなりの読書感想文の書き方について述べていきます。

読書感想文って何を書けばいいの!?と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

読書感想文の本の選び方

そもそも読書感想文で何を読めばいいのかわからない、という生徒さんが多くいます。実際、毎年7月になると、塾の中学生たちから「何を読んだら良いですか」と相談を受けます。

読書感想文でどんな本を選ぶかは本当に自由なのですが、そうは言っても決めきれない方のために、いくつか選び方を紹介します。

 

(1)所属している部活動に関するスポーツ・芸術に関する本を選ぶ

例えば私は吹奏楽部に所属していたので、私が中学生の頃はオーケストラや楽器の演奏者、あるいは作曲家に関する本で読書感想文を書いていました。

所属している部活に関連する本だと、そのスポーツや芸術に関して、自分の中にある程度の知識があるので本が読みやすいです。また、部活動を通して人間関係のすったもんだとか、挫折とか、嬉しさ、楽しさ、悔しさとか、そういう「人の心が動く」ようなシーンを経験してきているはずです。だから部活動に関連する本は比較的、読書感想文を書きやすいです。

 

(2)自分の好きなことに関する本を選ぶ

例えば、昔の教え子は、盲目のピアニストに関する本を選んでいました。彼女は10年以上ピアノを習っていて、ピアノを弾いたりピアノの曲を聞いたりするのが大好きだったからです。

今年指導をしている生徒のひとりは駅伝を見るのが大好きで、新年は毎年欠かさず箱根駅伝を視聴しているそうです。だから彼女は今年、駅伝に関する本を選択しました。

自分の好きなことに関する本は、その人にとっては読みやすいのでおすすめです。

 

(3)ストーリー展開がわかりやすいドキュメンタリー(ノンフィクション)を選ぶ

例えば「ビリギャル」の話は非常にわかりやすい展開ですよね。勉強がぜんぜんできなかった女の子が、ゴリゴリ勉強するようになって、有名大学に合格する、というサクセスストーリー。シンデレラ的展開というか、人のサクセスストーリーのような本は感動の中心がわかりやすいですし、主人公が頑張っている姿を自分に投影させることも容易なのでわりと書きやすいです。

同様に、ある有名人の生涯を描いた「伝記」もおすすめです。

ちなみにCocoは小学校1年生のとき、ヘレン・ケラーの伝記で読書感想文を書いて賞を取りました。伝記は幼児が読めるものから大人が読めるものまで様々ですので、年齢に合わせて本をチョイスすることもできます。

 

 

読書感想文を書く前に考えるべきこと

あくまでも個人的な意見にはなりますが、読書感想文は本の内容を書くものではない、とCocoは考えています。

じゃあ一体何を書けばいいの、という話になりますが、読書感想文で書くべきは「自分自身の経験と将来の展望」です。これがメイン。

読書感想文でよく見られるのは、あらすじをダラダラ~っと書いただけ、とか、ここのシーンが良かった!ここのシーンが感動した!ここの主人公がすごい!とか書かれているだけのもの。

読書感想文は日記ではないので、本の中の登場人物がどう行動したかなんて解説は必要ありませんし、「感動した!」「すごい!」だけの文章は感想文とは到底言えません。自分しか見ない日記とか、インスタグラムの投稿とか、LINEでの友達とのやりとりなら別にいいんですよ。でも書くべきは2000字ですから。すごい!すごい!を連呼した感想文なんて書くだけ無駄です。

 

ここからは、私の塾の生徒が書いた読書感想文をベースに、読書感想文を書く手順を解説していきたいと思います。

 

(1)本の主題を考える

大事なのは「結局この本が読者に対して放ったメッセージはなんだったのか?」というところです。ここを考えます。ただ国語のテストではないので、別に正解はありません。

例えばうちの塾の駅伝大好きな生徒は「箱根0区を駆ける者たち」という本で読書感想文を書いていました。箱根に0区なんてないですよね。この本は、箱根駅伝に出たいと切望しながらも、それが叶わなかった選手たちに焦点を当てて書かれています。箱根に出られなかった選手たちは、箱根駅伝を走る選手たちのサポート役に徹することになります。

じゃあこの本は読者に何を伝えたかったのだろう?生徒と考えたところ、箱根に出られなかった選手たちの支えなしには、箱根駅伝の選手が主役として活躍できないんだ、というものではないか、というところに落ち着きました。

 

箱根0区を駆ける者たち

箱根0区を駆ける者たち

 

 

(2)自分の経験を深掘りしていく

テーマがわかったら、次に行うのが自分の経験を深掘りする作業です。

部活動とか普段の生活で、この本に書かれている内容と同じようなことを見聞きしたり、経験したりしたことはないか?自分はそのときどんな立場だったのか?何が起こったのか?何を感じ、何を学んだか?

こういうことをひたすら掘り下げていきます。

なぜこれを掘り下げるかと言うと、この「自分の経験」をベースに読書感想文を組み立てるからです。2000字の読書感想文なら、字数にして1000字くらいは自分の経験を書いていきます。だから、原稿用紙3枚分くらいかけるように、自分が経験したことをしっかりと、具体的に掘り下げていきます。

 

駅伝好きの彼女は運動部に所属しています。彼女はそのスポーツが得意なのでずっとレギュラーなのですが、中3の最後の試合で団体戦の選手になることができなかった部員を、箱根を走れなかった選手たちに見立てて経験を掘り下げていきました。

 

(3)自身の経験と本の内容を踏まえて、気づいたことや考えたことをまとめる

いよいよまとめに入っていきます。自身の経験と本の内容を踏まえて、自分が気づいたことや考えたこと、経験を通して学んだことを書いていきます。

 

駅伝好きの彼女の場合、視点を部活動から日常生活に切り替えて考えました。彼女が不自由なく生活できているのは、彼女を支えてくれる家族や友人、学校の先生、塾の先生(!)がいるからだと。彼らは私の人生の表舞台には出てこないけれど、いつも一緒に悩み、考え、励まし、自分を支えてくれているのだと。

感想文読んだら私が出てきてちょっと嬉しかったのは秘密。

 

(4)将来の展望を考える

最後の最後は将来の展望で締めます。(3)で考えたことを踏まえて、自分がこれからどのようなことに気をつけて生きていきたいか、そういうことを考えます。

ここまでできたら、読書感想文を書くための材料がそろったので、原稿用紙に書いていきます。

 

 

読書感想文を書いていく

読書感想文も小論文と同じように、(1)序論(2)本論(3)結論、の3部構成を意識して書くと書きやすいです。2000字の読書感想文を書くとすると、字数の目安は序論が300字程度、本論が1400字程度、結論が300字程度です。

だ・である調(常体)で書くか、です・ます調(敬体)で書くかは個人の好みなので好きにしてください。ただし必ずどちらか一方に統一してください。

 

(1)序論

その本を選んだ理由などをさらっと述べるもよし、この本はこんな内容だよ、というのをさらっと述べるのも良しです。読書感想文ではあらすじは基本的に書きませんが、書き出しに悩むのであれば読んだ本を簡単に紹介する文を書くのでも問題ありません。

 

(2)本論

本論ではおもに2つのことがらについて書いていきます。

  1. 自分の経験
  2. 経験と、本の内容から考えたこと

「自分の経験」はすでに深掘りしてありますので、読み手が状況をイメージできるように、できるだけ具体的に述べていきます。1000字程度が目安です。本の内容に触れながらでもかまいませんが、自分の経験を書いてナンボなのが読書感想文なので、本の内容をだらだら書いて原稿用紙のマスを埋めるという愚行は避けてください。

続いて、自分の経験と本の内容から考えたことを400字程度で述べていきます。こちらも本の内容に触れながらでかまいませんが、「自分の気付きや考え」がメインになるようにしてください。

 

(3)結論

最後にまとめを書きます。結論は「将来の展望」です。これまで原稿用紙に綴ってきたことを踏まえて、これから先、どのように生きていきたいかを述べて締めくくります。

 

 

推敲をする

長い文章を書くときに必要なのは「推敲」という作業です。推敲というのは、書いた文章で読みづらくはないか、もっとわかりやすい表現はないかなどをしっかりと吟味して練りなおすことです。

自分で推敲する場合は、感想文を書き終えてすぐに推敲するのではなく、2~3日、書いたものを「寝かせて」から読んでおかしいところを修正していくといいです。2~3日「寝かせる」ことによって、自分が書いた文章を客観的な視点で見て判断することができるようになります。急いで推敲する場合は、保護者や塾の先生などに見てもらってもいいでしょう。

理想を言えば、2~3回程度は推敲の作業をいれて欲しいところです。何度か手を入れることで文章はより洗練され、読みやすくなります。時間がなくても、せめて1度は推敲するようにしましょう。

推敲が終わったら、いよいよ本書きの作業に移ります。最後に本書きの誤字脱字のチェックをして、特に問題がなければ読書感想文は完成です。

 

 

2000字が多いよ!というあなたに

中学生や高校生は文章を書く経験がまだ少ないので、2000字と聞くとうんざりしますよね。でも実際のところ、2000字というのはそこまで多くはありません。

これから先、例えば大学に入ると、たくさんのレポートを書くようになります。大学のレポートはだいたい3000~5000字程度、卒業論文になると10万字程度を記述しなければならないこともあります。

だから、読書感想文を通して、今のうちに「長い文章を書く」ということに慣れておいて欲しいというのがCocoの願いです。

 

ちなみにこの記事の文字数は約4000字です。この半分が2000字。ね、思ったより多くはないでしょう?