Coco's Life

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レアジョブ・実用英会話教材の致命的な欠陥とその対処法を考えてみた

オンライン英会話_レアジョブ

 

Cocoです。

 

2019年8月からレアジョブ英会話 は大きく変わります。レアジョブの教材が夏から大きく変わってしまう話 でも書いたように、教材のほとんどが廃止され、実質、ニュース教材と実用英会話が残る形になります。

 

ところが私は実用英会話が嫌いです。つまらないから。じゃあ他社に移ればいいでしょうと思うのですが、すでにレアジョブでお気に入りの先生を見つけてしまっているため、他のオンライン英会話に移ることもためらっているという状況。どうにか実用英会話を「楽しく」「意欲を持って」使うことはできないものかと試行錯誤しています。

 

この前、あるお気に入り先生と話していて、なぜ実用英会話をつまらないと感じるのかを考えていました。そこでこの記事では、「実用英会話」をつまらないと感じる理由と、その対処法について書いていきます。

 

今回の記事は目次をつけずにダラダラと書きます。

 

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私が考えるレアジョブ「実用英会話」の致命的な欠陥とは、教材に自由度がなさすぎて機械になったように感じるという点にあります。

 

確かに実用英会話は、英語における4技能、読む・書く・聞く・話すのうち、「書く」を除いた3技能をバランスよく培うには優れた教材だと思っています。1単元には単語、発音、文法、リーディングやリスニング、ロールプレイやディスカッションなどが含まれているため、実用英会話を使ってしっかりと英会話レッスンや予習・復習に取り組み続けることで、より効果的に英語の能力を底上げすることは可能でしょう。

 

ただ、実用英会話を使ったレッスンは正直言って面白くないのです。どの講師とレッスンをしても、同じ場所で必ず同じ質問がなされるなど、完全にレッスンが均質化されているからです。

例えば、単元の冒頭で生徒はレッスンゴールを読み上げます。Introduceでは単元の内容に関する質問が1つなされます。Understandでは、最初にこれまでのストーリーを覚えているかどうか尋ねられ、本文を読むなり聞くなりしたあとで質問が2つあります。次のTriviaでも質問が1つあります。

……どの講師とレッスンを受けても、毎回同じタイミングで質問をされます。完全にレッスンが均一化・均質化されているのです。講師が毎回同じ場所で決まりきった質問しかしないから、「人間」と会話をしている気にならないのです。

だから、実用英会話教材を使ってレッスンを受けると、まるで自分が、そして講師が機械になったかのように感じるのです。

 

ある講師に聞くと(この講師は実用英会話について”I hate it!!”と言っています)実用英会話にはきわめて充実した講師マニュアルがあるそうです。そのマニュアルによると、講師が従わなければならない指示は、1単元あたり50項目以上にのぼるとのこと。講師はこれらを全て守ってレッスンをしています。

つまり、講師がその講師用のマニュアルに忠実に従うことで、生徒はどの講師とレッスンを行っても、同じ質・同じレベルのレッスンをうけることができるわけです。レッスンの均質化。これがレアジョブが講師にたいして求めているものなのでしょう。

 一見、レッスンが均質化されることはいいことのように思えます。どの講師とレッスンをしても、同じ質のレッスンを受けることができるというのは、生徒側にとってもメリットになりえます。講師は、特に生徒からの質問などがなければ、ただマニュアルに書かれていることを読み上げるだけです。それでレッスンが完結するつくりになっています。そして、講師がマニュアルに忠実に従っている限り、レッスンの質は担保され、誰のレッスンを受けてもほぼ同じクォリティのレッスンになります。

 

しかしこれには致命的な欠点があります。きわめて充実したマニュアルーー講師が、どこで何を生徒に指示し、生徒に何を質問するかなどーーは、裏を返せば、「実用英会話教材はマニュアルでガチガチに固められている」ということです。つまり、講師にとっても、そして生徒にとっても、そこに自由がありません。実用英会話を使っていると、「どの講師とレッスンをしてもいつも同じ」であるゆえに、しばしば窮屈さやつまらなさを感じます。

言い換えれば、実用英会話を使う限り、そして講師が真面目でマニュアルに忠実であればあるほど、そこに講師のオリジナリティや個性は発揮されません。誰とレッスンしても全く同じであるならば、そこにはもはや講師なんて存在しないのも同然なのです。AIを相手に英会話の練習をしているのと大差ないんです

だから実用英会話を使ったレッスンは味気なく、つまらないと感じるのです。

 

誤解を恐れずに言うならば、レアジョブの実用英会話教材は、レッスンの質の担保に着目しすぎるあまり、講師も生徒も「機械化」しようとしている教材だと私は思っています。

 

実用英会話を使ってレッスンを受け続けることで、生徒の英語の能力は培われ、他のどの教材よりも効果的に英語を身に付けられるかもしれません。でも、実用英会話はマニュアルでガチガチに拘束された、自由度のきわめて低い教材です。これを講師が真面目に忠実に、マニュアルを守って使う限り、講師の個性やオリジナリティが発揮されません。

 

話はそれますが、「実用英会話」に関しては、ちょうど学校教育における「学習指導要領」が事実上の法的拘束力を持つようになるまでの過程に似ているなと感じました。最初は「基準」として公示され、それがいつのまにか法的拘束力を有する、つまり規則でガチガチに縛られていく過程に酷似しているように感じます。

実用英会話教材そのものが学校教育、とりわけ小学校の授業を参考にしたようなつくりになっている点も気になるところです。

 

本来、英会話というのは英語を使ったコミュニケーションであるはずです。コミュニケーションというのは、自分の思ったことや感じたことを、言葉や文字などの「言語」と、表情や身振りなどの「非言語」の2つを使い、相手とやりとりをすることによって、お互いを分かりあうことです。「伝えあう」という行為を通して、相手と何かを「共有」するためのプロセスがコミュニケーションです。

英会話のレッスンは、「言語」に英語を用いてコミュニケーションを取る練習をするための場です。生徒は英語の練習をするだけではなく、英語を用いてよりよいコミュニケーションをする方法を、つまり講師の持つ価値観を理解したり、何かを共有したりする方法を、英会話レッスンを通して学んでいます。

 

ところが、実用英会話を使うと、講師は一定の決められた質問しか投げてきません。質問に対して回答をしても、そこで終わってしまうのです。よくコミュニケーションは「キャッチボール」に例えられることがあります。実用英会話では、「1往復のキャッチボール」がただ淡々と繰り返されるのみです。講師がマニュアルに忠実であればあるほど、真面目であればあるほど、そこに「双方向のやりとり」は存在しなくなるのです。講師は質問するだけの機械と化し、生徒は答えるだけの機械と化すのです。

皮肉なことに、レアジョブの作成したマニュアルに忠実なレッスンをすればするほど、講師は自分の個性を活かしたレッスンを提供できなくなり、さらにはコミュニケーションにあるまじき姿を生徒に提供することになってしまうのです。

 

繰り返しますが、本来、英会話というのは英語を使ったコミュニケーションであるはずです。英会話レッスンはあくまでも「練習」ですが、それでも、少なくとも「講師が真面目であればあるほど、彼らの個性を殺すテキスト」が英会話において優れている、とは私には到底思えないのです。講師も生徒も機械ではありません。

 

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とはいえ、レアジョブさんは7月末で「実用英会話」「カンバセーションクエスチョンズ」「ニュース教材」と「発音」を残して教材をすべて廃止にする算段です。そうなると8月以降に会話のための”教材”として選択できるのは、事実上、実用英会話のみに限られます(カンバセーションクエスチョンズは質問集なので)。

 

先に述べたように、私は実用英会話の「人間に機械的な質問・応答を要求している」点をきわめて強く嫌っています。ただ、そうは言っても、今後はレアジョブでは実用英会話以外に選択肢がなくなります。そこで、どうにか実用英会話を”より楽しく”かつ”効果的に”利用できる方法がないかと現在模索しているところです。

 

もちろんまだ「このやり方をすればいい」というのを完全に見つけたわけではありません。でも何度か実用英会話を用いたレッスンを行ううちにわかってきたことがあります。それは、私にとっては「すぐ脱線するタイプの先生」と実用英会話を使うと、わりと楽しくレッスンを進めていくことができる、ということです。

 

脱線するタイプの講師は生徒の話を引き出す能力に優れていることが多いです(単ににおしゃべり好きなだけ、という場合もありますが)。生徒がひとつ答えると、それに対してさらなる質問をし、生徒からより深い考えを引き出してくれます。このタイプの先生とやりとりをすると、機械的な質問・回答の無限ループに陥ることがなく、まともな「会話」が成立します。

さらに言えば、そうしたテキスト外の会話においても訂正してくれる講師であれば尚良いです。テキスト内容か否かにかかわらず、よりよい表現を教えてくれる講師の場合、ひとつの質問にたいして会話を深めている最中でもどんどん訂正を入れてくれるからです。

 

実用英会話テキストそのものの使い方としては、2~3レッスンを使って1単元を終わらせるくらいの進め方をすると、会話の時間を充分に取ることができます。会話の時間を取ることができれば、機械的な質問回答の連続に陥ることがありません。

脱線せずにあくまでもマニュアルに忠実にレッスンを行う講師とやりとりをする場合は、質問に対する回答を長々と行ってみたり、合間で講師に文法や発音などについて質問をいれたりしながらうまく時間を調整していくと「会話」が成立するようになります。また、進度が遅くなるため、より発音や語彙、文法事項に関して理解が深まりやすくなります。

 

これで今のところはどうにか比較的楽しく実用英会話を利用できています。ただ、やはり生徒側が生徒の裁量でテキストの進度を調節しなければ楽しくレッスンを行うことができない英会話テキストというのは、致命的な欠陥を抱えていると思わざるを得ませんが。

 

結論がまとまらないので今回はここまでで終わりにします。そのうちこの記事は書き直すかもしれません。