Cocoです!
通信制大学では自分の生活スタイルに合わせて学ぶことができるため、社会人の生涯学習やキャリアアップに適しています。
反面で、本当に卒業できるのか、という不安もありますよね。
そこでこの記事では、通信制大学への入学を検討している方に通信制大学の授業形態や選ぶポイント、学習を進めるコツについて紹介します。
通信制大学の授業形態
1.テキスト履修(T履修、RT科目、通信授業、印刷授業等)
指定されたテキスト(教科書)を読み、与えられた設題についてレポートを書き、大学や地方都市の試験会場で筆記試験を受けます。
レポートと試験、両方に合格すれば単位が取れます。
レポートは、1単位あたり約2000字程度。
原稿用紙だと5枚程度です。
学習する中で生じた疑問はメールや郵便で質問することができますが、返答にはかなり時間がかかるケースが多いです。
そのため、Cocoは在籍中に質問をすることはありませんでした。
単位修得のための試験は大学のほか、全国の試験会場でも受験できます。
試験はほとんどの場合、持ち込み不可。
通信制大学では、このスタイルで履修する科目が一番多いです。
2.スクーリング履修(S履修、S科目、面接授業等)
大学や地方会場で開講される講義で、面接授業と呼ばれることもあります。
講義の最後に実施される筆記試験か、もしくは受講後に提出するレポートに合格すれば単位がとれます。
とはいえ、スクーリングの場合は、基本的には講義をサボらず最初から最後まで出席していれば不合格になることはほぼありません。
通信制大学には社会人学生が多いため、スクーリングの多くは土日や夜間に開講されています。
スクーリングに関しては、別途スクーリング受講料が必要な場合が大半です。
Cocoが学んでいた明星大学の場合は、
- 講義科目:8,000円
- 演習科目:12,000円
- 実技科目:20,000円
のような感じで、科目ごとにスクーリング受講料を払っていました。
なお、通信制大学を卒業するためにはスクーリング科目を30単位以上(1年次入学の場合)履修する必要があります。
3.インターネット履修(メディア授業)
インターネットを利用して、講義を視聴するタイプです。
レポートや課題もインターネット経由で提出する科目もあったりします。
インターネット科目を履修することで、スクーリング科目に替えることが可能な場合もあります。
また、スクーリングを一切受講ことなく、すべてインターネット履修で済ませることのできる大学(例:八洲学園大学 など)もあります。
スクーリングと同様に、別途受講料が必要な大学が多いです。
4.実習科目
教育実習、養護実習、博物館実習など、教員免許や各種資格を取るために必要な実習です。
実習を実施するための基準が定められているので、指定期日までに基準(だいたいは取得単位数ですが)を満たさないと実習を受けることができません。
また、大学や実習先への申込手続きなどが早い時期に締め切られるものも多いので、スケジュールを自分でしっかり確認しながら計画的に準備を進めることが大切です。
5.卒業論文
大学(学部・学科)によって卒業論文が必修のところもあれば、選択履修ののところ、卒業論文がないところがあります。
Cocoがいた明星大学は卒論は選択で、卒論を書かない場合は大学が指定する4科目8単位を習得すればOK、という制度になっていました。
ちなみに卒論選択者は年間たったの数人で、ほとんどの人は大学指定の科目を履修して卒業していました。
正直そのほうが楽なので。
卒論を選択した場合は、指導教官との間での指導や質問はメールや郵便でのやりとりになります。
大学が近ければオフィスアワーなどを利用して直接質問に行くこともできます。
義務付けられている面接指導はだいたい1~2回くらいです。
6.その他
テキストによる履修、スクーリング、インターネット授業のうち2つ以上を組み合わせた履修形態もあります。
通信制大学を選ぶときの大切なポイント
1.スクーリング科目の数
スクーリング会場が遠い場合、交通費や宿泊費用もかなりかかります。
社会人の場合は、仕事のやりくりも考える必要があります。
スクーリング科目のメリット・デメリット
【メリット】
- 受講して簡単なテストやレポートに合格すれば単位がもらえる
- 学習面での負担が少ない
- 短期間で単位が修得できる
【デメリット】
- スクーリング開講日に無理してでも予定を空ける必要がある
- 別途スクーリング受講料が必要
- スクーリング会場まで遠い場合、交通費や宿泊費がかかる
テキスト科目のメリット・デメリット
【メリット】
- 追加費用がかからない
- 自分の好きなとき、好きなペースで学習を進められる
【デメリット】
- スクーリング科目に比べて学習の負担が大きい
- 科目によってはテキストを読むだけで1ヶ月かかることも
- レポート作成は、文章を書くのが苦手な人には負担が大きい
Cocoが通信制大学で女子大生をしていたときは、
- 入学して1年2年経つけれど、レポートの書き方がわからなくて単位が取れない
- テキスト履修で何度試験を受けても不合格で単位が取れない
と悩んでいる方をたくさん見てきました。
テキスト履修はもっとも安上がりな履修方法なのですが、反面「どう頑張れば合格に近づけるかわからない」ため、なかなか単位が取れないというデメリットがあります。
大学が近くにあったり、お金と時間に余裕があるなら、スクーリング科目を多くした方が楽に卒業できます。
2.科目試験の年間実施回数、最寄の会場までのアクセス
科目試験の実施回数が多いかどうかで学ぶ大学を決めるというのもひとつのポイントです。
試験の実施回数が多いということは、もしも試験で不合格になっても、再受験のチャンスが早くやってくるということです。
会場が近くにあっても実施回数が少ない場合、遠くの都市まで試験を受けに行かなければなりません。
「近くの都市で」「数多く」試験が実施されていると、負担が少なくなります。
3.大学やスクーリング会場までのアクセス
スクーリング科目が多い場合、大学やスクーリング会場までのアクセスも気にする必要があります。
特に、教員免許取得に関する科目のスクーリングは大学本部だけの開講となるケースが多く、大学までの交通費や宿泊費も考えることが大切です。
4.学生数
テキストを読んだりレポートを書いたり試験勉強をしたりしうる中で、いろいろな疑問が出てきます。
もちろん通信制大学の多くのは、担当教員にメールや手紙で質問できるシステムがありますが、返事が戻ってくるまでに時間がかかります。
学生数の多い大学なら、インターネット上でも情報を得ることができます。
通信制大学の学習を進めるコツ
通信制大学での学習は、基本的には「他の人に聞いて解決する」というのが難しいです。
そのため、自分が積極的に動いて情報を得る努力をしなければ、学習が全く進みません。
「通信制大学の卒業率は10%程度」とよく言われますが、最初は誰もがその10%に入るつもりで通信制大学に入ります。
目標を達成するためにはどのようにしたら良いでしょうか。
1.無理のない学習計画をきちんと立てる
通信制大学に入学してCocoが最初に行ったのは、学習計画をきちんと立てることでした。
私の場合は6年で卒業を目指していましたが、一応4年で卒業できることを目標に計画を立てました。
学習計画は、
- 4年間の計画
- 1年間の計画
- 3ヶ月間の計画
- 1ヶ月の計画
と4つの視点で立てました。
もちろん仕事の都合などで頻繁に変更が生じます。
1ヶ月の計画にずれが出た場合は、次の月にずれた分を挽回するなどして定期的に計画を見直していました。
2.レポートの不合格評価を怖がらない
通信制大学での学習がうまくいかない原因のひとつが「レポートが書けない」という問題にあります。
大学を中退した方や大学を卒業した方が通信制大学で学ぶ場合は、少なくともレポートは前に在籍していた大学でも書いてきているので、レポートを書くことが難しく感じることは少ないです。
ところが、高卒で通信制大学に入学した方の場合、原稿用紙5枚ほどにもなる長い文章を書く経験が圧倒的に不足しているので、レポートが書けずに悩むことがあります。
スムーズに勉強を進めるためには、体裁にこだわらないことです。
上手に書こうと思わないことです。
レポートは書けば書くほど慣れて上手に書くことができるようになってきます。
だから最初の数回は特に、下手でもいいので文字数を埋める感覚で書いて提出してしまいます。
万が一レポートが不合格になったとしても、不合格になった場合は「○○を加えて下さい」「3段落目を教科書の○ページを読んで修正して下さい」など、具体的なアドバイスをもらうことができます。
こうしたアドバイスをもとに、再度レポートを書き直せば、必ず合格できます。
ちなみにCocoの場合は、レポート1通を作成するのにおよそ5時間程度かかっていました。
3.スクーリングで友人をつくる
通信制大学では、スクーリング以外で他の学生と顔を合わせる機会がほとんどありません。
スクーリングではただ講義を受けるだけではなく、他の学生と親交を深め、様々な情報やアドバイスを得ることができます。
Cocoはスクーリングで知り合った人たちとLINEのグループを作り、そこで試験の過去問情報や、どの科目が簡単でどの科目が厳しいかなどを常に情報交換していました。
通信制大学はひとりで勉強するところであることに変わりはありませんが、友人の学習状況を聞いて自分を奮い立たせることもできますし、自分ひとりでは集められない情報を得ることもできます。
ですからスクーリングなどで出会った方とは積極的に交流し、「学友」を作りましょう。
通信制大学の入学試験
一般的には、通信制の大学には入学試験がありません。
入学資格があり、入学書類に不備がなく、入学費用が振り込まれていれば、入学することができます。
ただし、一部の大学(例えば慶應義塾大や法政大の通信課程、明星大の理科コースなど)では小論文や面接による選考を行っています。
多くの通信制大学では、入学は年2回(4月と10月)のどちらかで可能となっています。
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単位を取るのは難しいか、卒業は難しいか
単位修得の難易度は大学・科目によります。
「ある科目は1週間で終わったが、別の科目には3カ月かかった」なんてことも珍しくありません。
必修科目であれば是非もありませんが、選択科目については早い時期からスクーリングなどで情報収集して、楽に単位が取れる科目を探して履修していくのも一つの手です。
通信制大学を4年で卒業できる人は10~15%程度と言われています。
一般の大学なら、授業に出てさえいればどうにかなることが多いです。
でも通信制大学の場合、大学はあなたが入学したら段ボールいっぱいのテキストを送りつけてきて終わりです。
1年間、その段ボールを開けずに過ごしたとしても大学からは何のアクションもありません。
だから、さまざまな誘惑に打ち勝って自ら机に向かう必要があります。
仕事との両立を目指す場合には、学習時間の確保も難しい問題です。
ちなみにCocoは通信制大学(明星大学)で学んでいましたが、あまりに仕事が忙しく、学費の振込を忘れて除籍になってしまいました。(笑えない)
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