Cocoです。
夏休みから受験期にかけて、過去問を繰り返し解いて演習をする受験生は多いです。
ところで過去問って、そんな使い方で大丈夫なのでしょうか?
もっと上手に活用する方法はありませんか?
今回は、過去問の上手な活用方法について書いていきます!
- 過去問は「貴重な資料」!
- データを見ながら過去問の傾向を分析しよう
- 過去問を使って配点チェックをしてみよう
- 過去問の配点チェックの注意点
- 入試の時間配分を過去問を使って考える
- 前もって過去問を解いてみる
- おわりに
過去問は「貴重な資料」!
過去問は「データ」であり「貴重な資料」です。
過去問を見ることによって、ここ3年~5年くらいの間に実際にどのような問題が出題されたのかを知ることができます。
つまり過去問は「データ」「資料」のカタマリだということができます。
まずは、このような視点を持って過去問を見てみましょう。
データを見ながら過去問の傾向を分析しよう
過去問を手にしたら、最初にやっておきたいことがあります。
それは、「配点が高い分野を教科別にチェックする」ということです。
これは無駄な勉強を省き、効率よく勉強するために行います。これからやっていく勉強の効率が変わりますので、まずは配点が高い分野をチェックしてください。
「配点チェック」をやらずに漠然と勉強してしまうと、勉強の効率が悪くなりがちです。入試にほとんど出題されない分野を勉強してしまう可能性があるからです。
入試に出ない分野をどれだけ一生懸命に勉強しても、その時間は点数に結びつきません。特に入試直前期などは時間も限られていますから、点数に結びつかない勉強をするのはもったいないです。
- 配点が大きい分野を調べる
- 配点の大きい分野を勉強する
こういった形で学習方針を立てて勉強していくだけでも、かなり効率よく勉強を進めることができるようになります。
勉強はただ闇雲にやればいいってわけじゃないんです。ちゃんと頭を使ってやらなきゃいけないんです。
過去問を使って配点チェックをしてみよう
まず、紙を1枚準備します。その紙に、国語、とか数学、とか、教科の名前を書いていきます。
次に、過去問の過去3年~5年分の問題を教科別に見ていきます。同時に解答解説や解答用紙を見て、配点をチェックします。そして、配点が大きいと思う分野を教科別に書いていきましょう。
例えば数学の問題を見たとき、「関数」の問題が多いと感じたら、それを紙に書きます。他の教科も同様に、よく出る分野を書いていきます。
書いた分野の中に自分の苦手な単元があれば、手持ちのワークや問題集、参考書などを使ってその単元を優先的に復習していきます。
配点チェックをすることで、自分の苦手な分野を効率良く得点に変えることができます。
過去問の配点チェックの注意点
この「配点チェック」に関して、数学、理科、社会の3教科については、分野名を書きやすいと思います。でも、国語と英語は分野名を書くのが難しいかもしれません。
国語については、漢字・文法・読解・作文の4つに分け、配点が大きい分野をチェックするといいと思います。読解は「現代文・古文・漢文」などに細かくわけてもいいと思います。
英語については、リスニング・発音、アクセント、会話の問題・文法問題・長文読解・英作文、の5つに分けて、配点が大きい分野を見ていきましょう。
入試の時間配分を過去問を使って考える
過去問を使って演習をすることで、「時間配分」に慣れておくことも大切です。過去問を使って演習をするときは、制限時間を設定して本番同様の意識で問題を解く、ということが大切です。
このような体験を事前にしておくことで、入試当日に時間が足りなくなる、ということをできるだけ防ぎます。
時間が足りなくなる可能性が高いのは、数学、英語、国語の3教科。難問にハマったり、長文を読むスピードが遅かったりして間に合わなくなります。
特に数学・英語・国語の3教科については「時間配分を意識して」過去問を解く意識を持つといいと思います。
- 大問ごとに使う時間
- 難問に当たった場合はどのような対応をするか?
- 見直しの時間はどのくらい設けるか?
など、全体的な「流れ」を掴んで、決めておきます。
事前に決めておけば、入試当日に焦らなくてもすみますから。
前もって過去問を解いてみる
過去問を使うのは、入試直前期、つまり最後の仕上げで過去問を使う、という方針で勉強をする人は多いですよね。その方針は正しいです。基本的には仕上げに過去問を使って演習をしていきます。
ただ、これとは逆の活用法もあります。あえて実力を高める「まえ」に過去問を解くのです。
この場合、去年の分、1年分だけでかまいません。やってみると、自分が現状でどれだけの問題を解けるのか、そして『解けないのか』が明確になります。
実力養成前に過去問を解くメリットは、解けない問題が多いほど危機感が募る、という点にあります。
また、志望校に合格するために、あとどのくらい点数をあげなければならないのかを把握できる、というメリットもあります。
過去問を今の実力で解けないというのは「今のままでは志望校に行けない可能性が高い」ということです。
現実を見て、危機感を募らせ、残りわずかな時間で、自分にとって効率のよい勉強を実践し、追い上げるかもしれません。
おわりに
過去問は本当に「貴重な資料」です。過去問を見れば出題傾向を把握できるだけではなく、配点の高い分野やそうでない分野までわかります。
制限時間を設けて解くことで、どこにどのくらい時間を使えばいいか、作戦を練ることができます。
ただ闇雲に解くだけではなく、過去問はこうして頭を使って活用してみましょう。