Cocoです。
高卒からでも教員を目指せる、社会人にとってはオイシイ試験、教員資格認定試験。
ところがこの試験は受験者がとても少なく、情報を集めるのがなかなか難しいですよね。
その上、さらに情報収集が難しいのが三次試験(指導の実践にかかる試験)に関するもの。受験者がきわめて少ないから、情報を集めるのが難しいんですよね。
この記事では、私が実際に受験した三次試験について書いていきます!
※これは旧課程の小学校教員資格認定試験の話ですが、現在の二次試験でも同様の試験が実施されるため、記事はあえて残しています。
小学校教員資格認定試験の三次試験ってどんな試験?
教員免許状を何も持っていない人の場合、11月の平日に三次試験が実施されます。
この三次試験は、実際の小学校で教育実習…というか、研修兼試験のような形で実施されます。
三次試験の情報って、とても限られています。なぜ限られているのか?
それは、
- そもそも受験者が少ないから(2016年は学芸大で35人…全受験者の8%程度)
- 試験実施大学から「口外禁止令」が出る場合がある
というのが主な理由です。
また、どうやら大学によって三次試験の内容も少々異なるようです。
受験される方は自分が受験する大学でどのような試験が実施されるのかを、掲示板なり既合格者のブログなりSNSなりで確認なさるのが手っ取り早いです。
小学校教員資格認定試験の三次試験の内容と対策
三次試験は実施大学によって内容が異なりますが、大まかなところでいうと
- 講話(講義)
- 授業観察
- 指導案作成
- 小論文(レポート)
- 集団討論
という内容で構成されています。
講話と授業観察については、事前に対策できることが特にありません。
指導案作成、小論文、集団討論については、(当日何が出るかはわかりませんが)事前に勉強しておくことが可能です。
1.学習指導案の作成
指導案については、例えば「小学校 算数 指導案」とネットで検索すると、たくさんの指導案を実際に見ることができます。
指導案は人によって書き方が少々異なりますが、それでも何を書いたらいいかという大まかな枠組みは共通しています。
その「大まかな枠組み」に注目しながら実際に自分で書き写してみることをおすすめします。
授業観察をした授業の指導案をつくる場合は、「本時の展開」の部分をしっかり見ておくとよいでしょう。
どうしても書き方がわからない、不安だ、という場合は、指導案の書き方に関する書籍が売られていますので、そういうものを購入するのもひとつの方法です。
大まかな書き方の流れについてはどの科目でも共通しています。
ただ、例えば理科実験の授業の場合は「準備物」を書く必要があるなど、教科によって多少書き方が異なることもあります。
そうした違いに注目しながら書き写すと、より理解しやすいです。
私の場合、念のために各教科の指導案を1部ずつ印刷して試験会場に持っていきました。
どの学年のどの科目のどの単元の授業の指導案を書くのかは当日にならないとわかりませんし、持ち込んだ資料を試験中に参照することはできません。
それでもその科目の指導案の書き方の例があれば、休憩時間にさらっと読んで書き方を復習するなどできると考えたからです。
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【小学校教員資格認定試験対策】学習指導案の書き方に関して考えたこと
2.小論文(レポート)の対策
小論文については、ありきたりな課題が出題されました。
口述試験で尋ねられたようなことが小論文課題として出されます。
私は普段、通信制大学のレポートを書いたいるのと(除籍になりましたが・笑)、仕事で子どもの作文等の添削等も行っているのであまり対策はしていませんでした。
日常生活で文章を書き慣れていない方の場合は、原稿用紙2~4枚程度で自分の意見を述べられるよう練習しておくといいでしょう。
採用試験の論文対策にも有効なので、普段から文章を書く練習をしておきましょう。
なお、書いたものは、例えば誰かに目を通してもらって、可能であれば添削してもらうことをおすすめします。
3.集団討論
集団討論についても、与えられる内容は口述試験で尋ねられるようなことがらでした。
普段から教育に関心を持っていれば、いくらでも自分の意見を述べられるような課題が出ました。
でも、必要に応じて教育系の雑誌や新聞等で知識を入れておくことをおすすめします。
当たり前ですが、集団討論の場合は自分だけが話しすぎたり、自分が黙って聞き役に徹してしまったのでは意味がありません。
いろんな意味で「空気を読む」ことが大事です。
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学芸大の小学校教員資格認定試験情報
ここから先は、学芸大に関する情報です。
他の大学と共通しているところもあれば、異なるところもありますので、学芸大以外で受験する方にはあまり参考にならないかもしれません。
1.最初に
学芸大の附属小学校は全部で4校あり、年度によって順番に実施校が変わっています(1つの学校に負担が偏らないようにするため?)。
私が受験したときは世田谷小でした。
したがって、前泊される場合は、うっかり学芸大から最寄りの場所で宿を取ると大変なことになることもあります。
二次試験の合格通知とともに、三次試験の案内が入っていますので、それを見て宿泊先を決めてください。
小学校は住宅地の中にありますので、かなり交通の便が悪いです。
世田谷小の場合、最寄り駅で下車してバスに乗り、その後さらに10分ほど歩きました。
三次試験はいかなる理由があれど、遅刻=即失格、となります。
したがって、7時半~7時45分頃には試験会場に到着できるというように、かなり余裕を持って行動することを強くおすすめします(2016年は遅刻者なし)。
受験会場までの行き方など、下調べをしっかりしておいてください。
いったん小学校に入ると、試験が終わる夕方まで学校外に出ることができません。
昼食などは予め購入して持ち込んでください。
2.試験1日目
受験生は講堂に集合しました。その際、受験票をチェックされます。
集合時間を過ぎると講堂への入り口は文字通り閉鎖され、以降試験を受けることはできません。二次試験までは集合時間に遅れても受験できますが、三次試験は時間厳守です。
受験生は試験室に通され(ここに私物などの大きな荷物は置いておく)、各自着席します。席にはノート、小学校の案内パンフレット、布の小さな袋などが既に用意されています。
ノートは講話メモを取るときや、授業見学時にメモを取るときに使います。
布の袋は授業見学に行くときなど、移動時に貴重品を持ち歩くために用意されています。(最終日、どちらも持ち帰るよう指示あり)
1日目は講話と、授業観察(2つ)+授業観察の指導案作成、でした。
最初の授業観察は指導案作成はなく、ただ観察するだけ。
次の授業観察から指導案作成が入りました。
昼食は試験室ではなく、朝集合した講堂で取るよう指示がありました。
講堂は暖房がなく、非常に寒かったです。
私はたまたま持参した水筒に温かい紅茶を入れていったので、それで温まることができましたが。
3.試験2日目
1日目と同様、講堂に集合後、試験室に通されます。2日目は講話、授業観察1つ、指導案作成、小論文と集団討論で、かなりタイトなスケジュールになっていました。
集団討論については司会進行役の試験官(小学校の先生)1名、ビデオ撮影している試験官2名に受験生5~6人、という形で実施されました。
各自の発言回数や内容はもちろん、話す態度、聞く態度すべてチェックされていましたので、先にも書いたとおり「空気を読む」ことに神経を使いました。
4.その他
当日の持参物に上履きがありました。私はムーンスターのフレッシュメイトという上履きを購入して持参しました。いわゆる「体育館シューズ」の黒色バージョンです。
これを選んだのは、色が黒なのでスーツにも合うのと、黒い体育館シューズなので軽くて持ち運びが容易だったからです。
実際、小学校で勤務しているときも使っていました。1足持っておいて損はないでしょう。
[ムーンスター] フレッシュメイト52 14.0cm~26.0cm ブラック
私は二次試験の実技音楽で同じグループになった受験生からと交流をしていました。
三次試験前に他の受験者から「上履きどうしました?」と聞かれたので、黒い体育館シューズを買ったよ、という話をしたら、他の受験者も同じのを購入されてました。笑
ただ、新しく買い足すのが面倒くさい、という場合は、一般的なスニーカーで問題ありません。
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